麻しん(はしか)について
近年、アメリカでは麻しんの流行が拡大し、ワクチン接種に慎重な政策への批判が高まっています。日本でも散発的な発生が報告されており、改めて麻しんについて正しい知識を持つことが大切になっています。
麻しんは「とても感染力の強い」ウイルスです。麻しんウイルスは、空気中に漂うだけで感染するほど強力で、1人の患者から10〜20人にうつると言われています。
マスクや手洗いだけでは完全には防ぎきれず、ワクチンが唯一の確実な予防策です。
主な症状
麻しんは、単なる発疹の病気ではありません。典型的には次のように進行します。
- 高熱(39〜40℃)・強い咳・鼻水・
結膜炎(目の充血)・口の中にできる白い斑点(コプリック斑) - 数日後に全身へ広がる発疹

麻しんが怖い本当の理由:合併症
・肺炎(最も多い合併症)
・中耳炎
・脳炎(約1,000人に1人)
・死亡(先進国でも1,000〜3,000人に1人)
さらに、感染後数年してから発症する
**亜急性硬化性全脳炎(SSPE)**という極めて重い後遺症も知られています。
麻しんは「かかってはいけない病気」である理由がここにあります。
ワクチンはなぜ必要なのか
日本では 1歳と年長(小学校入学前) の2回接種が推奨されています。
- 1回目で多くの子どもが免疫を獲得
- 2回目で免疫を確実なものにし、流行を防ぐ「社会の盾」をつくる
麻しんワクチン(MRワクチン)は長年の実績があり、安全性が高く、効果はほぼ100%に近いことが世界中で確認されています。
いま大切なこと
海外からの人の往来が増える中、麻しんはいつでも国内に持ち込まれる可能性があります。
流行を防ぐために、そして子どもたちを守るために、
定期接種の2回を確実に受けることが最も重要です。
麻しんはワクチンで防げる病気です。
正しい知識と予防で、子どもたちの健康を守っていきましょう。

